Copepodologia(コペポドロジア)

カイアシ類学のメモ書き

生体内では必ずある化学反応、「代謝」

「代謝」を英語で一般には「metabolic(メタボリック)」という。このことから肥満と直結する言葉だと思われがちだが、代謝があるからこそ生きることができ、生きるには代謝が必要なのである。

 

まず、食物を食べたあとに起こる体内の反応について考えてみる。

たとえば、米、ご飯を食べたとする。ご飯の主成分はデンプンであり、デンプンは糖からなる。デンプンは高分子であるため、体内へ吸収することは困難である。そこで口内または十二指腸内にて、それぞれ唾液と膵液(膵臓から分泌される液)中に含まれる、アミラーゼなどの酵素によって、デンプンが分解されて糖となる。こうして、ほとんどの糖(糖の中でもとくにグルコース)は腸内で毛細血管中へ吸収される。毛細血管中へ吸収された糖のことを特に血糖という。

糖は、生物が生きる上で必要なエネルギーと小学校で学んだと思う。しかし、糖のままではエネルギーにはなれない。さらなる加工が必要となるのだ。

血液中にある糖の多くは、インシュリンとよばれるホルモンの働きによって、細胞内へ取り込まれる。ここで登場するのがミトコンドリアである。ミトコンドリアは細胞内に存在する微小な細胞小器官のひとつであり、エネルギーを生み出すものである。すなわち、ミトコンドリアがあるお陰で生きることができる。糖はさらにミトコンドリア内へ取り込まれ、糖は様々な反応を起こし、ピルビン酸と呼ばれる物質に変化する。後にピルビン酸はTCA回路(別名:クエン酸回路、クレブス回路など)と言われる一連の反応回路(サイクルするように繰り返し反応する経路)などによってATP(アデノシン三リン酸)が生成される。このATPが生物が生きる上で必要なエネルギーとも言える物質である。

f:id:coccoli:20141225182653j:plain(株式会社アリストhttp://www.arist.co.jp/TCA/を改変)

このような、生体内でおこなわれる化学反応が代謝である。決して代謝と肥満と直結しないこと、また、糖に関してだけでも多くの反応があると分かったと思う。

 

今回は糖の代謝について述べたが、他にはヌクレオチドサルベージ経路やde novo経路、β酸化、オルニチン回路など数えきれない程の反応系がある。これらの代謝があるお陰で、私たち生物は生きていることを理解していただきたい。

 

最後にこれらの代謝の経路を示した地図、メタボリックマップを紹介したい。

メタボリックマップは一見、地下鉄の線路図を思わせるようなものであるが、一つ一つが私たち生物の生体内で起きている反応である。

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このマップは以下のサイトで見ることができ、選択した反応系、酵素を閲覧することができる。

http://www.genome.jp/kegg-bin/show_pathway?map01100

 

 

 

参考文献

株式会社アリスト|クエン酸サイクルとは?

クエン酸回路(TCA回路)

代謝,メタボローム - 理学のキーワード - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

 

 

 

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