2015-01-01から1年間の記事一覧
一見、ただ油をたくわえて深海に潜って休眠しているだけのように見えて、海洋環境ないし大気環境において重要視される行動である。植物プランクトンは海洋中の二酸化炭素または、大気から海洋へ溶け込んだ二酸化炭素を光合成によって同化する。これによって…
1000m深海に棲むコペポーダのうち、20~30%が発光すると推測されている。発光するメカニズムは全発光性生物で共通している、ルシフェリン-ルシフェラーゼ反応と呼ばれるものである。これは発光するために基質となるルシフェリン(総称)をルシフェラーゼ…
もはや、肉塊である。コペポーダという形態からかけ離れている。1970年代発見当初、コペポーダだとは考えられず、フクロムシの一種だと勘違いされていた。しかし、現在も、コペポーダのどの目、どの科、どの属になるかは詳細な議論はされていない。というの…
ポンテラは頭部に微細な毛をたくさん持ち、これを水面の表面張力により付着し、水面下を懸垂した状態になることが多い。これにより、エネルギーの温存を可能にし、摂餌するときに餌の多い表層でバクバクと貪り食う。なんとも、ぐうたら者のような感じである…
Microbial loopは近年に、その存在が明らかになり、トレンドの分野でもある。和名では「微生物環」や「微生物ループ」とも言われる。他の言い方には、Microbial loopと”一般的な”食物連鎖と関連付けて「微生物食物連鎖」とも言われることもある(この場合、”…
尾虫類と言われてもコペポーダに並んで知名度が低い生き物であるため聞いたことがないかもしれない。しかし、生態系では重要な位置にあり、バクテリア等のピコプランクトン(数ピコメートルのプランクトン)の有機物を魚類へ伝達する要であると考えられてい…
ヘビの牙を持つHeterorhabdusはHeterorhabdidae(ヘテロラブドゥス科)に属し、この科では深海性が一般である。また、粒子食から肉食へ食性変化が起きた。これにより口器および摂食に関与する付属肢の構造が変形し、肉食に適した形態になった。この科の中で…
植物によっては植物体内部に空洞を持つものがあり、その空洞を貯水として利用したり、空洞を作ることで早く成長するなどと利用方法はある。その中でアリを共生させる植物もある。この植物は「アリ植物」と呼び、シダ植物や裸子植物、被子植物の100属で超える…
最近では、ミドリムシでできたミドリムシクッキー、ミドリムシサプリメントで世間一般的に知られてきているミドリムシ。ミドリムシは、その名の通り、体の中にある葉緑体によって緑色をしており、プランクトンとして生息している。ゆえにミドリムシは植物プ…
ダンゴムシの中で青く鮮やかなものが見つかることがある。なぜ、青くなるのかは分かっていないが、イリドウイルスというウイルスに感染すると青くなることが分かっている。さらに、普通のダンゴムシは日陰に隠れる習性があるが、青いダンゴムシは日向を好ん…
ハオリムシは水深100m以深の熱水噴出孔付近海底に生息する環形動物(ミミズ、ゴカイなど)に分類される。しかし、どのように環形動物系統内で進化してきたのか不明であるため、独立して有髭(ゆうしゅ)動物ともいわれる。最近になり、幼生期は環形動物に特…
「卵は1日に2個以上食べていけない」という決まりは世間一般に言われている。それは、高コレステロールによる病が発症すると恐れられてるからだ。だがもし、2個以上食べたらどうなるのか?2個以上食べる人は少なからずいると思うが、その人が実際に体に…
ウミウシは軟体動物であり、タコやイカに近縁な生物である。色彩が豊かな体色や擬態するために目立たない体色の種、様々で体長も数mm~数十cmまである。最近ではダイバーに人気であり、テレビでも度々紹介される。 (ナショナルジオグラフィックよりウミウシ…
寄生虫(以下、寄生生物)はおおまかに分ける生活圏(ここでは相互関係または種間関係のことで相利共生、片利共生、寄生、片害作用などがある)の寄生にあたる。寄生の場合、互いの関係を「寄生」と寄生される方の「宿主」に分けられる。寄生生物は宿主から…